と思ってはいませんか?
実際、多くの初心者がJavaの複雑さや開発環境のセットアップに苦労し、学習途中で挫折してしまいます。
この記事では、「JavaでWebアプリを開発したい!」と考えるあなたに向けて、JavaのWebアプリケーション開発経験をもつ筆者が、初心者でも理解しやすい学習手順5ステップを紹介します。
・大手企業のWEBシステム(Java)実務経験2年以上
・JavaフレームワークSpring/Seasar2の開発経験
・ベンダー資格Oracle Java Silver SE11
学習手順の5ステップを追うことで、あなたも実践的なスキルを身につけ、自信を持ってJava開発への第一歩を踏み出せるようになります。
JavaのWebアプリ開発の予備知識
Webアプリ作る際に頻出する用語をここで軽く触れます。イメージが掴めたら読み飛ばしても大丈夫です。
フロントエンド
フロントエンドっていうのは、ウェブサイトやアプリで、私たちが直接目にして操作する部分のことを指します。例えば、ウェブサイトのデザイン、ボタンをクリックした時の動作、写真のスライドショー、入力フォームなど、ユーザーが直接触れるすべての要素がフロントエンドに該当します。
バックエンド
バックエンドっていうのは、ウェブサイトやアプリの裏側で動いている部分のこと。フロントエンドがユーザーが直接見たり触ったりするインターフェースのことを指すのに対して、バックエンドはウェブサイトやアプリがどうやってデータを処理したり、保存したりする部分を担当しています。
要するに、バックエンドはウェブサイトやアプリの「心臓部」とも言える場所で、ユーザーが見えないところで重要なデータ処理やサービス運営を支えている部分です。
コーディング
コーディングっとは、簡単に言うと、コンピューターに何かをさせたいときに、その指示を出すための方法です。例えば、スマホアプリやゲーム、ウェブサイトなど、私たちが日常で使っているデジタルなものは全部、コーディングによって作られています。
デバック
デバッグっていうのは、プログラム(コンピューターにやってほしいことを指示するためのコードが書かれたもの)に出てきたエラーや問題を見つけて、それを修正する作業のことです。
例えば、みんなで何かゲームをしていて、そのルールがどこかおかしいと感じたら、みんなで「ここはこうした方がもっと面白くなるよね」と話し合ってルールを変える事を想像してください。
デバッグも似たようなもので、プログラムがうまく動かない時や予想と違う動きをした時に、「ここのコードはこう書き換えた方が正しく動くよ」と修正していく作業です。
ビルド
ビルドっていうのは、プログラミングで書いたコード(指示書のようなもの)を、実際にコンピューターが理解して動かせる形(実行可能なプログラム)に変換する作業のことです。
たとえば、レゴブロックで何かを作る時を想像して下さい。最初はいろんな色や形のブロックがバラバラにあるけど、それらを組み合わせて一つの形にしていきます。
この「組み立てる」過程が、プログラミングにおけるビルドに似ています。
Javaの基本とWEBアプリ開発の役割
Javaというのは、プログラミングの世界で人気なプログラミング言語の一つです。
ソフトウェア品質と管理を専門とする「TIOBE Software」のプログラミング人気度合を示すレポート「TIOBE IndexAprilApril 2024」によると、Javaの人気は2024年4月現在の4位。過去20年間でみるとランキング1位に10年以上君臨しています。
Javaが人気な理由をまとめると
- どのOSでも動作
- 処理速度が速い
- 安全で信頼性が高い
- 学習しやすく需要も多い
- オブジェクト指向で大規模開発に向く
WEBアプリ開発は、インターネットを介して動作するプログラムを制作することを指します。SNSやオンラインショッピングサイトなどが良い例です。Javaは、これらのWEBアプリを作る際に中心的な役割を果たします。データ管理やユーザーからの入力情報処理など、アプリの核心部分を担うわけです。
つまり、Javaの学習は、様々なウェブサイトやアプリケーションを自分自身で作り出す能力を身につけるための第一歩となります。特にWEBアプリ開発に興味がある方々にとって、Javaを学ぶ事は強みになります。
5ステップでJavaのWEBアプリ開発を始める
①IDE(統合開発環境)の使用方法
効率よくプログラムを作るために、IDEという特別なツールの使い方を覚えましょう。
IDE(統合開発環境)は、コーディング、デバッグ、ビルドなどプログラミングで必要となる作業を一元管理できるツールです。効率的に開発を進められるために導入しましょう。
まずはEclipseやIntelliJ IDEAなど、初心者でも使いやすいものから始めてみましょう。
②Javaの基本的な文法
プログラムを書くために必要な、変数や繰り返し作業、条件で分ける方法などに触れます。これらはJavaに限らず全てのプログラムを作る上での基本となります。
変数
変数はデータを一時的に保管しておくための箱のようなものです。例えば、ある数値やテキストをプログラムが動作する間、記憶しておく必要があるときに変数を使います。Javaでは、変数を使用する前にその「型」を明確に宣言する必要があります。型とはその変数がどんな種類のデータ(整数、文字列など)を保持するかを指します。
整数年齢 = 20;
上記のコードは、「age」という名前の変数に整数の「20」を代入しています。
ループ
プログラム内で同じ処理を繰り返し行いたい場合にループを使用します。例えば、「こんにちは」を10回表示させたい場合、それを10回書くのではなく、「forループ」や「whileループ」を使って効率的に実現できます。
//iという変数に1を加算して10になるまで中の処理を繰り返す
for(int i = 0; i < 10; i++) {
System.out.println("こんにちは");
}
このコードは「こんにちは」という文字列を10回画面に表示します。
条件分岐
プログラムが特定の条件下で異なる動作をするように指示したい場合、条件分岐を使います。これは日常生活での「もし〜だったら、〜する」という判断に似ています。Javaではif文やswitch文を用いて条件分岐を表現します。例えば、
if(スコア > 80) {
//scoreが80より大きいのときに実行される処理
System.out.println("合格!");
} それ以外 {
//scoreが80以下のときに実行される処理
System.out.println("修飾されていません...");
}
このコードは、「score」の値が80より大きい場合は「合格!」と表示し、そうでない場合は「不合格…」と表示します。
これら基本的な文法の理解は、より複雑なプログラムを作るための基礎になります。まずはこれらの基礎からしっかり身につけていきましょう。
よりJavaの学習を進めたい方向けに学習ロードマップをご用意しています。
③JavaでWEBアプリを開発
開発環境を整えて、基本的な文法を押さえたら実際にアプリ開発をしてみましょう。
アプリ開発は設計とコーディングの2つのパートで考えます。
設計
設計とは、建物を建てる前に図面を描くみたいにアプリの大枠を作る作業です。
アプリで何がしたいか、どんな機能が必要か、どうやって画面を作るか、予め決めておきます。この設計作業を丁寧に準備する事で、実際にアプリを作る時にスムーズ開発を進められます。
設計図を作るおすすめの手順は
- 画面を作る
- データを整理
- 必要な機能を整理
イメージは以下の通りです。
コーディング
設計した内容をもとにプログラムを作るのですが、心構えとして
このコーディング作業では心が挫ける場面が増えるため、簡単な事から少しずつ作る事が大事です。
④データベースとの連携
Javaを使って、データベースに情報を追加したり、読み取ったりする方法を学びます。WEBアプリを作る時、データベースと上手く連携することが大切です。
⑤Javaで作成したWebアプリをサーバーで公開
Javaで作ったWebアプリをサーバーに公開するっていうのは、自分が作ったアプリをインターネット上で誰でも使えるようにすることです。
まず、作ったアプリを公開するためには「サーバー」というインターネットに接続されている強力なコンピューターが必要です。このサーバーがあるおかげで、世界中の人があなたが作成したアプリにアクセスできます。
公開する手順は以下の通り。
- 準備
- サーバー選び
- アップロード
- 設定
- テスト
準備
まずは自分のアプリがちゃんと動くか確認しよう。エラーが出ていないか、想定通りに機能しているかをチェックしましょう。
サーバー選び
次に、アプリを置くサーバーを選びましょう。自分でサーバー機器を用意するのは大変なので、多くの人は「レンタルサーバー」というサービスを使います。有名なのは「AWS(Amazon Web Services)」や「Heroku」など。これらはインターネット上でサーバーの機能を借りられるサービスです。
アップロード
サーバーが決まったら、そこに自分のアプリ(プログラム)を送る必要があります。これを「デプロイ」と呼びます。通常はFTP(ファイル転送プロトコル)という方法を使ってファイルをアップロードしますが、AWSやHerokuではもっと簡単な方法でデプロイできるツールが提供されていることが多いです。
設定
アプリをアップロードしたら、最後にサーバー側で設定をします。例えば、どのドメイン(ウェブサイトのアドレス)からアクセスされた時に、あなたのアプリを表示する等の設定です。
テスト
公開したら、実際にインターネットからアクセスしてみて、ちゃんと動くか確認しましょう。問題がなければ、あなたのアプリは世界中の人々に使ってもらえる準備が整ったという事です。
この手順で、Javaで作ったWebアプリをサーバーに公開することができるます。難しい部分もあるかもしれないけど、一つ一つ丁寧に作業すれば大丈夫です。